日本でもSnapchatみたいなサービスが流行るといいね

なぜティーンはSnapchatを使うのか―短期消滅型メッセージ・サービスが必要とされる理由 | TechCrunch Japan
なるほどねぇ。

子どもたちにとって、インターネットは次第に居心地の悪い場所になっている。思ったように共有できない、面白くない、楽しくコミュニケーションできない場所になっているのだ。

子供はバカなことをどんどんやるべきだと思うんだよね。人と同じようなバカなことじゃつまんないから、もっと工夫しようとするし、そういうのは地味に大切よね。んで、当然バカなことの中には大人に怒られるようなこともあるんだけど、インターネットによる監視社会で怒られることのハードルが必要以上に下がってる*1よね。これってあんま良くないんじゃないかな。

そういうわけで、この短期消滅型メッセージ・サービスというコンセプトはなかなか良さそうなんだけど、メッセージ・サービスと言いつつこの記事には「後からとやかく言われないような方法で写真を共有したい」と書いてある。そうなんだよねぇ、彼らが「面白い!共有したい!」と思うのは、たいていの場合画像なんだよね。

自分は女子高生(オタクやギークではなく普通の子達)の日常をtwitterで観察するのが趣味なんだけど、やっぱりRTされるのは「わたしたち面白いことやってます」「○○ちゃんが面白いことやってる」という人物を含んだ画像が大半なんだよね。上記の記事で紹介されているSnapchatが具体的にどういうサービスなのかは知らないけど、画像をキャプチャできない仕組みは最低限必要だろう。だって、今でもLineのキャプチャ画像が頻繁に流れてくるからね、高校生のTLでは。

この夏以降、自分が観察してる高校生達の間では「誰かに文句を言われる可能性がちょっとでもある情報はTwitterに流さない方がいいらしい」という意識の高まりが一応、僅かながら見られたけど、最近ではすっかり忘れてほぼ元の状態に戻っている。Snapchatのような短期消滅型メッセージ・サービスが日本でも流行れば、逆に短期消滅型ではないwebに残る情報、残してもいい情報って何だろう?と考えるようになるかもしれない。

その結果「そもそも仲間内のやり取りをtwitterで全世界に発信する必要なくね?」という至極まっとうな結論が導きだされ、僕のTwitter女子高生観察という趣味が終了しても、それはそれで仕方がない。幸せなENDとすら思うよ、いやマジで。少なくとも「監視社会が怖いなら誰からも文句を言われないような生活をしなさい」なんてことになるよりは良いさ。もちろん、どんなに閉じたsnsでも流出するときはするし、炎上するときはするんだけど、いまよりマシになれば幸いだ。

*1:どうして必要以上にハードルが下がるのか、それについてはまた今度書こう。忘れてなかったら。